割れたその日に修理してもらわないと夜も眠れない。

broken_glass
今日、私の家ではちょっとびっくりする事件が起きました。今日はマンションで、年2回のペースである消防点検のある日でした。長い柄がついていて天井まで伸びる煙を出す機械のようなものを持って、占有部の各部屋にある火災報知器に、煙を反応させる検査を行うのです。火災報知器はマンション全体、管理人室などとも連動していて、どこかの部屋で火災が発生したら管理人室、その後各部屋にも緊急の知らせが行くというシステムです。

また、うちの部屋には防災時に使用する非難ハシゴが設置されています。このハシゴも普段は使わないので年に2回、必ずフタを開けて下までハシゴを下ろすことができるか、その方法を確認しながら、実際にハシゴを伸ばす点検を行います。消防点検の日は必ず在宅していないといけないので大変ですが、大切な行事です。

事件は消防点検が全て済んだ時におこりました。点検業者さんと一緒にバルコニーに出ていて、さあ部屋に戻ろうという時です。なんと業者さんの持ち込んでいた火災報知器に反応させる器具が倒れ、バルコニーに設置していたミニ温室のガラスを突き破ってしまったのです。このミニ温室は母が大切にしている鉢植えをしまっているもので、ガラスが割れる音を聞きつけてバルコニーまでかけつけた母はパニックになりました。普通の人にとってはただの植物ですが、死んだ父の遺して行った鉢植えを宝物のように大切にしてきた母なので、騒ぐのも無理はないのです。

業者さんは平謝りで弁償するとおっしゃってくださっているのですが、まだ各部屋を点検する業務が残っています。ガラス屋さんだってすぐに対応してくれるかわかりません。でも母は、すぐに修理してもらわないと夜も眠れないと心配顔です。とりあえず危ないので割れたガラスだけ片づけて、大切な植木鉢は温室のガラスの交換が済むまで、自宅内に入れておくということで母に納得してもらいました。