ガラスで出来た階段ってどう思いますか?

glass_kaidan
時々口ずさむ懐メロがある。私の中学時代の合唱でよく歌われていたのが、川村かおりの翼をくださいとか、渡辺美里の卒業だ。あれから20年以上経った今でも、料理をしながら、洗濯物を干しながら、気づくと口ずさんでいる自分がいる。今の若い人の曲よりもその頃歌った歌の方がぴったりと自分の心に寄り添っているような気がするのだ。

そんな懐メロの中でも特に好きだったのが、H2Oの思い出がいっぱいだ。古いアルバムの中に~隠れて~思い出がい~っぱ~いなんて気づくと歌っている。まだ大人の階段上る前だった私よりも、大人の階段降りて家に辿り着き、慣れないヒールを脱いで裸足でビールを飲んでいる今の私の方が、ずっとこの曲を身近に思えるから不思議だ。あの頃はガラスの靴でガラスの階段を降りる日が来るなんて、想像もできなかった。いや、今だって実際にガラスの靴でガラスの階段降りたことなんてないんだけど。それにガラスの階段て、オシャレなビルでたまに見かけるけど、あれって怖くないんだろうか。ガラスって部分的な衝撃には弱いと聞いたことがある。ガラスのヒールがガンっと当たってそこからバリンと割れてヒューッと下に落ちてしまう、そんな想像をしてしまうのは私だけだろうか。プチ高所恐怖症の私にはとてもじゃないけれど無理だ。東京タワーの展望台にあるガラスの床に乗るのだって、気が遠くなりそうなのに。

だけどもし本当にガラスの階段がガンッバリンヒューッとなったらニュースにでもなるはずなのに、一度もそんな話を聞いたことがないのは、実際にはそんなことが起きてないからかもしれない。となるとガラスの階段てものすごい強度で出来ているのだろう。試しにガラスの靴を履いてガラスの階段を降り、踊り場で時間でも気にしてみようか。きっとその時私は、少女だったと懐かしく振り向くんだろう。